Journal
「クリエイティブワーク」とか言うけれど
2025.09.02
※こちらの記事は 2025 年 9 月に執筆した記事を加筆修正したものです
ドキュメンタリーを撮影しに、ドイツに行ってきました。
詳細は避けるとして、vennnを立ち上げてから初めての海外でのプロジェクトでしたし、責任も重いと思って責任を感じながら行っていたので、忘れられない経験になりました。この仕事を通して、もちろんいろいろ考えたんですけど、これから自分はどんな仕事がしたくって、どんな役割を担いたいのか、を1番考えたと思います。
“クリエティブ”
私は「クリエイティブ」と呼ばれているような領域を仕事にするうになりました。片足をつっこんでいたけど、徐々に重心をそちらに移しています。この「クリエイティブ」という言葉、この言葉には違和感がありますが(だから自分はできるだけ使わないようにしています)、ですが便宜上この言葉を使わざるを得ない時もあることも、理解しています。
でも僕は、別にクリエイターではないし、デザイナーでも、ビデオグラファーでもない。では自分は一体何をしているのか。私は言葉の定義には少しうるさくて、集団で統一されていない時や、文章の中で統一しきっていないこと、自分とは全然違う認識で使っているところなどを見てしまうと、ヤキモキしてしまいます。
それはそうと、この辺の言葉の曖昧さが、この業種・職能の曖昧さかなと思います。だから「クリエイティブはみんなが必要なスキルだ!」とか、「全部デザインじゃん!」とか、そういうセリフが生まれるのだろうし、デザイン思考なるものが世に知れ渡るのだろうし。でも、仕方ない部分もあります。一言では定義できないと思います。僕がやりたいいわゆる“クリエイティブ”と、一見同じようなことをしているけど全然違う人もいる。
SNSマスターになりたいのか、SNSなんて御免なのか。言語なのか、視覚なのか。真似なのか、オリジナルなのか。だから僕はできるだけ場面に分けて言葉を使い分けるようにはしています。制作という時もあるし、撮影という時もあるし、グラフィックデザインという時もあるし、ブランド開発という時もあるし、場面によって、です。
ここで問題なのは、では今自分がやっているあらゆることで、どんな横串が通っているのか?ということです。
共通点を探す
要素を分解して、共通点を探す。要素還元なんて言ったりしますが、自分なりの方法論を整理したり、やり方に名前をつけたりするときに、この順番は役に立ちます。私がやりたいこと、やっていることを少なくとも自分で理解しようと試みるとき、いくつか「共通点」をあげることができるので、書きながら考えてみたいと思います。
1.コミュニケーションである
2.本気である
3.やる意味・意義がある
4.戦略が必要な行為である
5.センスが必要な行為である
6.チーム戦である
7.整理整頓されている
8.業界あるいは世界が変わる可能性がある
9.持続可能性がある
10.ワクワクする
全部の仕事そうなっているかと言われたら全くそんなことはないですが、大枠で捉えるとこれらから外れないように仕事をしているなと思います。これらは全く一緒です。求められる役割が違うだけ。
それを残したいか
以上のことを踏まえると、今回の仕事は、自分にとってすごく大きなやりがいがあるものだった。そういう感情が理屈ではなく自然と湧き出てきました。
それはきっと、「残したいな」と思ったからだと思います。
クリエイターでもいい、被写体でもいい、プロジェクト管理者でもいい、なんでもいいですけど、関わっている誰かが本気であること。それがわかったから、これは残すべきだと思った。そこには、表面上ではない何かがあります。ゲームで死ぬ気で勝ちたいのと、良いデザインをしたい、美しい映像を撮りたいのは、全部共通しています。
そういう意味では、めちゃくちゃクソみたいなプロジェクトでも、クリエイターが本気だったら、そこには価値が宿る。僕はそういう仕事をこれからもできるだけ多くやりたいなと思ったのでした。自分もできるだけ、本気で取り組める仕事を多くやっていきたい。
そんな簡単に仕事を選べる立場でもないですけど、でも、真の方で、底の方では、その根性を持っておく。それが大切なのではないでしょうか。