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ずっと記憶に残るドキュメンタリーとは(⻑期記憶と映像)
2025.10.07
※こちらの記事は 2025 年 10 月に執筆した記事を加筆修正したものです
人間の認知的なことを考えてみると、「短期記憶」から「⻑期記憶」に移行する際、その情報には「意味」が付与されているはずで、なにかをきっかけに脳内の「⻑期記憶」の箱に入っていた情報と、現実で起きたことが紐づけられて記憶が蘇る、そういうプロセスを考慮して「記憶に残す」という狙いを持たなければらないと思います。
ある程度のコストをかけて作られたもの(写真でも映像でも何でも)たちは、人の⻑期記憶に残す、という目的を果たさなければあまり価値がないように思ってしまいます。ほとんどの人がそんなことどうでもよいと思って仕事をしていると思いますが。
僕の⻑期記憶に残っているドキュメンタリーがあります。陸上選手のシドニー・マクラフリンの『72 hours in Paris』です。映像が美しいということもあるだとうし、「72時間」という明確なコンセプトもわかりやすいし、彼女や夫のナレーションを軸に進めれている映像に何一つストレスがない。BGMの使い方がいい。尺がちょうどいい(YouTube というプラットフォームにとって)。印象的なシーンもある(僕の場合アイスバスに入る姿)。余計な字幕などの情報がないのもこの場合すごくプラスに働いている。まあ本当完璧だなと思いました。
⻑期記憶に残っている理由として、もともと映像を撮影したクリエイターのファンというのもあったと思います。彼の YouTube にはBTSのコンテンツもあって、それも記憶に残っています。このような良い作品を見ると、「クライアントを満足させる」などの理由で100%自信があるわけではないアウトプットをせざるを得ないことがこの世の中ありますが、そういうタイミングだとくらいます笑
完璧に、スポーツやアスリートのためだけのドキュメンタリー作品。僕の場合、先日行われた世界陸上で彼女が大活躍した時にこの映像を思い出してもう一度見ました。そうやって、⻑期記憶に入ることがこの映像の価値をさらに(永遠に)上げ続けてくれる。
ちなみに『72 hours in NYC』もあるので、合わせて最高です。自分は映像を撮る人間ではないけど、こうやって良い作品を世の中に残す仕事がしていきたいとつくづく思う。そのためには、どうしたらいいんだろう。